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海外の大学に行くには?進学方法・必要条件・費用まとめ

目次

海外大学への進学は、子どもにグローバルな視野と柔軟な思考力を身に付けさせたいと願う保護者にとって、非常に魅力的な選択肢です。しかし、どのような手続きが必要なのか、どの程度の英語力が求められるのか、費用はどれくらいかかるのかなど、わからない点が多いのも事実です。

この記事では、海外大学への進学に必要な条件や準備から、費用、出願方法までを徹底的に解説します。ぜひ最後までお読みいただき、具体的なステップを把握して、海外の大学への進学準備を始めましょう。

海外大学進学のメリット

海外の大学に進学することは、語学力の向上につながるだけでなく、幅広い分野における学びや将来のキャリア形成にも大きな影響を与えます。海外大学で学ぶ具体的なメリットとしては、主に以下の4つが挙げられます。

  • さまざまな分野・科目を深く学べる
  • 国際感覚を養える
  • 英語力が飛躍的に伸びる
  • 就職に有利になる

さまざまな分野・科目を深く学べる

海外の大学(特にアメリカ)では学部を横断して専攻を組み合わせられる「メジャー/マイナー制度」が一般的です。

例えば経済学を主専攻に据えながら、データサイエンスを副専攻に設定し、卒業研究ではビッグデータを用いた経済分析を行うというような柔軟な学習設計が可能となります。

日本と違い、学部の枠を超えて科目選択ができるため、自分の興味に応じて講義を取捨選択しやすい点が特徴です。

また、教授陣は世界各地から集まる研究者で構成され、実務経験豊富なプロフェッショナルが授業を担当するケースも多く見られます。最先端の研究成果や業界動向がリアルタイムで講義に反映されるため、卒業後のキャリアに直結する実践的スキルを獲得できるでしょう。

国際感覚を養える

キャンパスには世界中から集まった学生が在籍しており、授業も生活も多文化的な環境という大学も珍しくありません。

グループワークやディスカッションの場では、価値観や文化の違いに日常的に直面します。そのため自分の意見を明確に伝え、相手の背景を尊重しながら合意形成するスキルが自然と培われます。

また、現地でのインターンシップやボランティア活動に参加すれば、ローカルコミュニティと直接関わりながらさまざまな経験が得られます。これらの経験は就職の場面などでも高く評価されるため、強力なアピール材料となるでしょう。

上記のように、国際社会で活躍する上で必要となる柔軟な思考力と適応力を学内外の活動を通じて身に付けられるのです。このような国際感覚を養えることも海外大学進学の大きな魅力といえます。

英語力が飛躍的に伸びる

授業・課題・プレゼンテーションはもちろん、寮生活やホームステイ先でも英語を用いるため、授業から日常生活まで、すべて英語が基本です。そのため、教科書的な英語から実践的な英語の活用が一気に進むでしょう。

特に授業では英語での論文作成やプレゼンテーション、ディスカッションが求められ、学校生活の中でも英語によるコミュニケーションが不可欠です。

さらに、語学センターやライティングセンターといった学内サポート機関を通じて、英文エッセイの添削や発音指導を無料で受けられるケースも多く、学習効率を最大化できます。

こうした環境に1年、2年と浸ることで、語学力が伸びていき、卒業時にはネイティブと対等に議論できるレベルに到達することも珍しくありません。

海外大学に進学すれば、自然と英語力が向上し、実践的かつ高度な英語スキルが身に付きます。さらに、授業を受ける中で語彙力や文法だけでなく、柔軟な思考や論理的な構成力が鍛えられる点も大きなメリットです。

就職に有利になる

海外大学の卒業生は、グローバル企業や外資系企業からだけでなく、日本企業からも高く評価される傾向にあります。異文化環境で成果を上げてきた行動力や、英語でのプレゼンテーションや交渉、資料作成ができる実務能力に注目されるためです。

履歴書に「海外大学卒業」と記載するだけで、強い印象を与えることができ、面接でも自分の経験や価値観に自信を持って話せるようになります。

また、日本国内外の企業情報を得るチャンスも増え、インターンシップや就職フェアを通じて、キャリア形成がしやすくなります。海外大学への進学経験は、就職市場において確かなアピールポイントになります。

さらに、留学中に築いた人的ネットワークは世界各地に広がり、転職や起業時のビジネスチャンスをもたらすことも少なくありません。キャリアイベントや現地インターンで直接企業にアプローチできる点も強みです。

このように、海外大学への進学は学びの面での成長と同時に就職面でも大きなアドバンテージとなることが期待できます。

海外大学に進学する方法

海外大学へ進学する方法には、直接出願や編入など、複数の選択肢があります。どのルートを選ぶかによって、必要な準備や難易度も異なります。現在の学力や語学力、経済状況、希望する進学時期に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

ここでは、それぞれの進学ルートの特徴を解説していきます。ご家庭に合った理想の進学計画を描くための参考にしてください。

  • 直接出願
  • 日本の大学から編入留学
  • コミュニティカレッジなどからの編入留学

直接出願

海外の大学に進学する最も一般的な方法が「直接出願」です。これは、志望する大学の公式サイトや出願ポータルを通じて、学生本人が必要書類を準備・提出します。

国や大学によって多少の違いはあるものの、一般的には高校の成績証明書(GPA)、英語試験の点数(TOEFL iBTやIELTSなど)、志望理由書(Personal Statement)やエッセイ、推薦状などの提出が求められます。

学部によっては上記に加え、課題レポートやポートフォリオの提出、面接が課されることもあります。出願の締切時期や必要書類は大学ごとに異なるため、事前の情報収集と計画的な準備が不可欠です。

特にアメリカやイギリスなどの名門大学は出願締切が早いところも多く、1年以上前から準備を始める必要があるでしょう。

日本の大学から編入留学

日本の大学で一定期間学んだ後に、海外の大学に編入という形で進学する方法もあります。この場合、日本の大学で履修した単位が、海外の大学に認定されれば、編入が可能になります。

アメリカやオーストラリアの大学では、2年次または3年次での編入制度が整っている場合が多く、その大学のカリキュラムに適合する単位を取得していれば、効率よく進学できます。

この方法は、「高校卒業時点では海外進学に自信がない場合」「最初は日本で基礎を固めたい人」「海外大学の留学費用を節約したい場合」などに適しています。

ただし、単位移行に関しては全ての単位が移行できるとは限りません。必ずそれぞれの海外大学の進学先に直接問い合わせて確認してください。

コミュニティカレッジなどからの編入留学

「費用を抑えつつ海外進学を実現したい」「まずは現地の教育スタイルに慣れたい」という場合におすすめなのが、コミュニティカレッジからの編入留学です。

アメリカやカナダを中心に広く存在するこの制度では、4年制大学に進学することを前提に、2年制の短期大学的な教育機関で勉強します。そこで一定の成績を収めれば、提携する4年制大学へスムーズに進学できる道が用意されています。

授業へのサポートも手厚く、段階的に4年制の大学に移行できるメリットがあります。また、授業料が比較的安価で入学要件も緩やかであるため、ハードルが低く経済的な負担を抑えて海外大学への進学を目指せる点もポイントです。

海外大学に進学するための準備

海外の大学に進学するためには、単に「志望校を決めて出願する」だけでは足りません。進学を成功させるためには、早い段階から入念な準備を始め、学力や語学力の向上に加え、出願書類の作成やスケジュールの管理など、幅広い進学準備に計画的に取り組む必要があります。

特に海外大学では「学力+人間性+行動力」が総合的に評価されるため、自分の強みや興味を活かした活動実績を積むことも重要です。

また、国や大学によって求められる条件や出願方法が異なるため、最新情報の収集は欠かせません。日本と海外では学年制度やカリキュラムの構造も違うため、それに合わせて履修内容を調整する必要が出てくることもあります。

加えて、英語力の証明となるTOEFL iBTやIELTSなどのスコアは、出願の大きなハードルになることが多く、早めの対策が成功のポイントになります。

海外大学進学に向けて準備しておくべき4つのポイントを紹介します。

  • 学力・語学力の強化
  • 情報収集と相談の活用
  • 出願書類の準備
  • スケジュールの確認

学力・語学力の強化

海外大学へ進学するためには、まず学力と語学力の両方をバランスよく高めることが求められます。多くの大学では、高校の成績(GPA)が出願時の評価対象となるため、日々の授業に真剣に取り組み、特に英語・数学・理科・社会など主要教科で安定した成績を残すことが重要です。

語学力に関しては、TOEFL iBTやIELTSのスコアが必要とされることが多く、一般的な目安としてはTOEFL iBT 61以上、IELTS6.0以上と考えられています。

ただし、ハイレベルな大学ではTOEFL iBT90以上、IELTS7.0以上など、さらに高いスコアが必要になるため、1〜2年前から本格的な対策を始めるのが理想的です。

日常的な英語学習に加え、リスニング・スピーキング・リーディング・ライティングの4技能をまんべんなく強化する必要があります。

さらに、学力や語学力だけでなく、課外活動やボランティア経験、部活動の実績なども評価される要素となります。

学校外での活動や自発的な取り組みは「主体性」や「社会貢献性」を示す上で効果的です。これらは志望理由書やエッセイにも具体的なエピソードとして活用できるため、早い段階から意識して行動に移しておくと良いでしょう。

情報収集と相談の活用

海外大学進学において、「どの大学を選ぶか」は将来を大きく左右する重要なポイントです。そのため、自分にとって最適な大学・専攻・学習環境を見極めるためにも、徹底した情報収集が欠かせません。

まずはインターネットを活用して、各大学の公式サイトやランキング、学生の体験談、専攻別の特徴を確認しましょう。さらに、教育システムや授業スタイル、学費、奨学金の有無、サポート体制なども比較検討することが大切です。

加えて、大学説明会やオンラインセミナー、オープンキャンパスなどに積極的に参加するのもおすすめです。

特に近年は、現地に行かなくてもオンラインでキャンパスツアーや模擬授業を受けられる機会が増えており、在校生や卒業生の声を聞くこともできます。

こうした体験を通じて、自分に合った学びのスタイルや留学先の雰囲気をつかむことができ、進路選びの精度がぐっと高まります。さらに、YouTubeや他のSNSで在学生の声をチェックするのも有効です。実際の大学生活の様子や大学生たちの雰囲気を知ることは、進学先選びに役立ちます。

また、進学アドバイザーや学校の先生、留学カウンセラーといった専門家の力を借りるのも非常に有効です。特に複数の選択肢で迷ったときや、英語圏以外への進学を検討している場合には、第三者の視点からのアドバイスが進路の方向性を定めるヒントになります。

希望や条件を整理した上で、定期的に相談をすれば、情報の精度と計画性が一段と高まります。情報収集と並行してこのようなサポートを活用することが、海外大学進学の成功の鍵になります。

出願書類の準備

海外大学への出願では、学力や語学力だけでなく、提出書類の内容が合否を大きく左右します。提出書類としては以下のようなものが挙げられます。

  • 成績証明書(英文)
  • 推薦状(学校の教員などから)
  • 志望理由書(Personal Statement)
  • エッセイ(大学ごとにテーマが異なる場合あり)
  • 語学能力証明書(TOEFL iBT、IELTS)

 

上記に加えて、一部の大学や学部では、ポートフォリオ(芸術系)、課題エッセイ、面接(オンライン含む)が必要となる場合もあります。

始めに、学校の成績証明書や在学証明書の発行を早めに依頼しましょう。英文での発行には時間がかかることがあるため、早期に対応しておくと安心です。

また、推薦状は1〜2名の先生に依頼するのが一般的ですが、誰に依頼するかも重要なポイントです。自分の成績や人柄をよく理解してくれている先生にお願いすると、より具体的で信頼性のある推薦文を書いてもらうことができます。

志望理由書(Personal Statement)は、自分がなぜその大学・専攻を選んだのか、それに関連するこれまでの経験、将来の目標達成に選んだ大学・専攻がどのように役立つかなどを伝える重要な書類です。型どおりの文章ではなく、自分の言葉でオリジナリティをもって構成することが求められます。

読み手に強い印象を与えるためには、エピソードの選定や論理的な構成、英語表現の正確さに配慮することが欠かせません。志望理由書やエッセイは1回で仕上げるのではなく、第三者に添削してもらいながら何度も練り直すことが大切です。

語学的な正確さに加え、内容の説得力や感情のこもった表現が評価される傾向にあるため、意欲的に取り組み納得のいく内容に仕上げましょう。大学によって求められる書類やフォーマットが異なるため、出願先ごとの要件を確認することも忘れてはなりません。

海外大学進学の合格の可能性を高めるためにも、全ての書類をしっかりと準備しましょう。

スケジュールの確認

海外大学への進学を成功させるためには、綿密なスケジュール管理も大切です。出願準備には1〜2年ほどかかり長期的な計画作成が求められます。また、アメリカ・イギリス・オーストラリアなどの海外大学は、出願時期や締切がそれぞれ異なるため注意が必要です。

例えば、アメリカの大学では秋入学(9月)を前提に、前年の11月〜翌1月に出願を締め切るケースが多く、イギリスのUCAS出願では、オックスフォード・ケンブリッジ大学は10月中旬が締切となります。

まずは「いつ出願するか」を逆算して、学力・語学スコア・エッセイ・推薦状の準備に必要な期間を見積もることが重要です。特にTOEFL iBTやIELTSは複数回受験することを前提にスケジューリングすると、精神的な余裕が生まれます。

また、書類準備は提出直前ではなく、少なくとも3〜6カ月前から取り組み始めるのが理想です。学校の先生やアドバイザーに推薦状を依頼するタイミングも、遅れないよう調整しておきましょう。

さらに、合格後の手続きにも一定の期間が必要です。学生ビザの申請、航空券の手配、現地住居の確保、保険加入、オリエンテーションの登録など、出発までの準備は多岐にわたります。

これらを一つ一つ期限に合わせてこなしていくには、スケジュール表やチェックリストを作成して進捗を分かりやすくするのが効果的です。

大学によっては、出願書類やエッセイの内容に合わせて面接(オンライン面接含む)を課す場合もあるため、事前に面接の練習を組み込んでおくことも忘れてはいけません。

また、早期出願(Early Decision/Early Action)を利用する場合は、さらに早い時期からの準備が必要になります。

計画的に進めることで、直前に焦ってミスをするリスクを減らすことができます。余裕を持った行動が非常に大事です。

海外大学の学費を比較

海外大学に進学するうえで、気になるのが学費や生活費などの総費用です。国や大学によって学費の設定や支援制度が大きく異なるため、資金計画を立てる上で正確な情報収集が必要です。

ここでは、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアの学費の違いや、それぞれの特徴をわかりやすく整理しました。

年間学費の目安

(現地通貨/日本円)

年間生活費の目安

(現地通貨/日本円)

年間合計費用の目安

(現地通貨/日本円)

備考

アメリカ

20,000〜70,000 USD

(約290万〜1,015万円)

20,000〜30,000 USD

(約290万〜435万円)

40,000〜85,000 USD

(約580万〜1,233万円)

奨学金や学内でのアルバイト制度あり

カナダ

18,000〜43,000 CAD

(約190万〜450万円)

15,000〜20,000 CAD

(約155万〜220万円)

33,000〜63,000 CAD

(約345万〜670万円)

学費が比較的安く、治安も良い

イギリス

13,000〜40,000 GBP

(約260万〜800万円)

10,000〜15,000 GBP

(約200万〜300万円)

23,000〜45,000 GBP

(約460万〜900万円)

学士課程原則3年制

奨学金制度あり

オーストラリア

20,000〜45,000 AUD

(約190万〜428万円)

15,000〜20,000 AUD

(約143万〜190万円)

35,000〜65,000 AUD

(約333万〜618万円)

学士課程原則3年制

留学生向けサポートが充実

※為替レート(2025年7月現在)

※地域、大学、専攻などにより実際の金額は変動します

※合計費用はあくまで目安です。保険料、レジャー費、渡航費などは含んでいません

以下はそれぞれの国のポイントです。

  • アメリカは総額が最も高いが、選択肢と支援制度が豊富
  • カナダは比較的費用が低いわりに教育水準が高く、コストパフォーマンスが良い
  • イギリスは短期集中型で、全体のコストを抑えられる可能性あり
  • オーストラリアは日本からのアクセスの良さとサポートが充実している点が魅力

 

このように、1年間の総費用は国や進学する大学によって大きく異なります。進学プランを立てる際には、費用だけでなく教育の質や制度、奨学金の有無、生活のしやすさも総合的に考慮することが大切です。

海外大学の進学に利用できる奨学金【日本・海外】

海外大学進学には、多くの費用がかかりますが、日本国内外に存在する返済不要・給付型の奨学金を活用することで、その負担を大きく軽減できます。

ここでは、日本学生支援機構(JASSO)をはじめとした日本国内の奨学金制度と、海外大学や海外政府が提供する奨学金について、申請のポイントなども含めて紹介します。

⚫︎日本国内の奨学金制度

奨学金名

対象者

金額

期間

応募受付

必要条件

JASSO 海外留学支援制度
・学部学位取得型

高等学校卒業後3年以内の者、または支援開始時までに卒業予定の者

A.月額326,000円(アメリカ、カナダ、イギリス)
B.282,000円(オーストラリア、ニュージーランド)
C.268,000円(オランダ)+渡航支援金160,000円

原則4年

毎年9月頃公開、9月〜10月上旬応募受付

日本国籍または永住許可保持、TOEFL iBT 80点以上またはIELTS 6.0以上

JASSO 海外留学支援制度
・協定派遣型

大学院生、大学生、短大生、高等専門学校生、専門学校生

①月額120,000円(指定都市)
②110,000円(甲地区)
③90,000円(乙地区)
④80,000円(丙地区)+渡航支援金160,000円/10,000円

8日以上1年以内

在籍校経由で年2回程度

日本国籍または永住許可保持、大学の推薦が必要

JASSO 海外留学支援制度
・大学院学位取得型

大学卒業後、海外大学院(修士2年・博士3年)で学位取得を目指す学生

A.月額356,000円(アメリカ、カナダ、イギリス)
B.312,000円(オーストラリア)
 C.298,000円(オランダ、スウェーデン)+渡航支援金160,000円

修士2年、博士3年

毎年9月頃公開、9月〜10月上旬応募受付

日本国籍または永住許可保持、修士35歳未満、博士40歳未満、TOEFL iBT 95点以上またはIELTS 6.5以上

トビタテ!留学JAPAN
(新・日本代表プログラム)

高校生、高等専門学校生、専修学校生、短大生、大学生、大学院生など

月額60,000円/120,000円/160,0006円+準備金210,000円または350,000円+授業料300,000円(大学生のみ)

14日以上1年以内(高校生)、28日以上1年以内(大学生)

毎年10月頃公開、申請期間は要確認

日本国籍または永住許可保持、優秀な学業成績、社会貢献性、面接選考

村田海外留学奨学会

法学、経済学・経営学、理学、工学各科を専攻している学部生・大学院生(25歳以下)など

学費、支度金、生活費 などを支給

最長2年

7月〜8月応募受付

日本国籍または永住許可保持、25歳以下、優秀な学業成績、留学先の言語によるオンライン面接試験あり

⚫︎ 海外大学・海外政府の奨学金制度
海外の大学や各国政府も、留学生向けの奨学金制度を提供しています。それぞれ以下のようなものがあります。

主な奨学金制度

アメリカ

Fulbright Program、大学独自のScholarship など

カナダ

Global Affairs Canada、大学独自のScholarship など

イギリス

大学独自のScholarship など

オーストラリア

大学独自のScholarship など

申請の流れとポイントは以下のとおりです。

1.対象制度を整理

日本国内・海外共にいずれの奨学金が利用可能かをリストアップ。併給可否も確認。

2.必要書類の準備

成績証明書、語学能力証明書、志望理由書、推薦状、家計状況報告書などを英語または指定言語で整備。

3.スケジュール管理

募集開始時期(例:JASSOは例年8〜10月、民間財団の場合は団体により異なる)、締切をカレンダーに入力し期日内に提出。

4.書類の質を高める

エッセイや志望理由書は、自分の体験・意志を具体的に盛り込み、第三者による英語添削を受ける。

5.面接対策(該当者のみ)

トビタテ!留学JAPANや大学独自の奨学金では、面接による選考もあるため、模擬面接を通して志望動機や留学後のビジョンを言語化しておくと有利。

海外大学生活で気をつけるべきこと

学びやキャリア選択の幅を広げる海外大学進学ですが、生活環境や学習スタイルの違いに初めのうちは戸惑うこともあります。ここでは、実際の海外の大学生活で注意すべきポイントを紹介します。

  • 学業面
  • 人間関係
  • 生活面
  • 心身の健康

学業面

海外大学での学業は、慣れない英語での授業に加え、日本の大学とは異なる授業スタイルや評価方法が採用されていることが多く、最初は戸惑うこともあります。

海外の大学では、講義中心の授業だけでなく、ディスカッションやプレゼンテーション、グループワークが多い傾向があります。教授やクラスメートとの活発な意見交換が求められるため、自分の考えを論理的にまとめて発言する力が必要です。

  • 授業スタイル

ディスカッション中心で、積極的な発言が求められます。特に文系学部では、講義だけでなくグループワークやプレゼンテーションが頻繁にあります。

  • 評価方法

中間試験や期末試験だけでなく、エッセイ提出、プロジェクト発表、出席状況など多面的な評価が一般的です。

  • 課題の多さと自己管理

リーディング課題やレポート作成が非常に多く、期限厳守が基本です。学期中は計画的にスケジュールを立て、遅れがないよう自己を管理する能力が求められます。

人間関係

海外大学での人間関係づくりは、留学生活をより充実させるために欠かせない要素です。しかし、日本とは文化や価値観が異なる環境では、思わぬトラブルやすれ違いが起こることもあります。

多様なバックグラウンドを持つ人々が集まる環境であることを忘れないようにしましょう。異文化理解と柔軟なコミュニケーションを意識しながら、人間関係を築いていくことが重要です。

  • 異文化理解

さまざまなバックグラウンドの学生と交流するため、宗教や文化的価値観の違いを尊重する姿勢が必要です。

  • 友人関係の築き方

授業やアフタースクール、ボランティア活動などを通じて交流機会を作りましょう。特にルームメイトとの生活や寮生活、ホームステイ先では、日常のマナーやルールにも注意が必要です。

  • トラブル防止

文化の違いからくる誤解や衝突を防ぐためには、相手の立場や習慣を理解し、柔軟な対応を心がけることが大切です。

生活面

海外大学での生活は、日本とは異なるルールや文化の中で自立した暮らしを送ることが求められます。特に住まい選びや生活費の管理、日常のトラブル対応まで、異文化の中で判断し行動する機会が多くなります。以下のような点を確認しておきましょう。

  • 住まいの選択

寮、シェアハウス、ホームステイなどさまざまな選択肢があります。費用や安全性を比較し、自分に合ったものを選びましょう。

  • 生活費管理

食費、交通費、交友費などの支出を計画的に管理します。家計簿アプリなどを活用し、無駄遣いを防ぐ習慣を身に付ける必要があります。

  • 病気や緊急時への備え

海外旅行保険や現地の医療機関、緊急連絡先を事前に把握しておきましょう。大学の保健室や留学生サポート窓口も積極的に利用できます。

心身の健康

海外大学生活では、新しい環境や文化の違い、学業のプレッシャーなどから、心身のバランスを崩すことも少なくありません。特に留学初期は、言語の壁や人間関係の構築、慣れない生活によってストレスや孤独感を感じやすい時期です。

そのため、心身の健康を維持するためのセルフケアと、必要に応じたサポートの活用が非常に重要となります。

  • メンタルケア

環境の変化による孤独感やプレッシャーには注意が必要です。カウンセリングセンターや学生サポート窓口を積極的に利用することをおすすめします。

 

  • 留学生向けサポート利用

各大学には 留学生のためのオフィスや日本人学生会などがあり、困ったときの相談先として非常に心強い存在です。ビザ更新や滞在許可証の相談もここでできます。

海外大学進学によくある質問(FAQ)|必要な準備・費用・条件

海外大学進学を考える方からよく寄せられる質問をまとめました。初めて留学を検討する方や、準備を始めたばかりの方にとって、押さえておきたいポイントをQ&A形式でわかりやすく解説します。

安心して海外大学進学に取り組めるよう、進学先選びや費用、トラブル時の対応などを事前に確認しておきましょう。

出願準備に必要なものは?

海外大学への出願には、以下のような書類が必要です。

  • 成績証明書(高校・大学)

海外大学では、GPA(Grade Point Average)が入学審査の重要な基準になります。日本の成績表を英文で発行してもらい、大学が指定するフォーマットに合わせなければならないこともあります。

  • 語学能力証明書

TOEFL iBT、IELTSの公式スコアレポートが必須です。必要スコアは大学や学部ごとに異なりますが、一般的にはTOEFL iBT61点以上またはIELTS6.0以上が目安です。

  • 志望理由書(Personal Statement)やエッセイ

自分の学びたい分野や将来の目標、なぜその大学を選んだのかを論理的に英語で記述します。内容だけでなく、文法や構成の正確さも評価対象となります。

  • 推薦状

学校の教員や部活動顧問などからの推薦状を2〜3通用意します。英語で書かれたものが必要で、内容は応募者の人物像や学力、活動実績に関するものです。

  • ボランティア活動や特別活動の実績など

特にアメリカの大学では、学業以外の活動実績も重視する傾向があります。ボランティア活動や特別な活動、受賞歴などをまとめたリストや証明書を添付すると効果的です。

海外の大学ごとのフォーマットや提出方法(オンラインアップロード、郵送など)を厳守することが合格への第一歩です。特にエッセイや推薦状は短期間で仕上げられるものではないため、出願締切から逆算して十分に時間を確保することが大切です。

また、国や大学によって必要な追加書類が指定されることもあるので、志望校の公式サイトを必ず確認し、最新情報を基に準備を進めましょう。

学費はいくら?奨学金は使える?

海外大学の学費は国や大学の種類、専攻によって大きく異なります。まず大まかな目安として、学士課程の場合、年間費用の相場は以下のようになります。

  • アメリカ:20,000〜70,000 USD(約290万〜1,015万円)
  • カナダ:18,000〜43,000 CAD(約190万〜450万円)
  • イギリス:13,000〜30,000 GBP(約260万〜600万円)
  • オーストラリア:20,000〜45,000 AUD(約190万〜428万円)

 

※イギリス、オーストラリアの大学は3年制が多いため、総費用が抑えられる場合もある

※医学部やMBAなど専門性の高い学部はさらに高額になるケースがある

また海外大学への進学では学費・生活費を抑えるために、奨学金制度を使えます。制度や申請の条件をしっかり確認して、活用しましょう。

留学生活で困ったときはどうする?

海外大学での生活中には、誰でも一度は何らかのトラブルや困り事に直面します。そうした場面に冷静に対応するためには、事前に頼れる窓口や相談先を知っておくことが重要です。

病気やケガをした場合、海外では医療費が高額になることもありますが、多くの大学では留学生向けの健康保険加入が義務付けられています。

これにより大学内のメディカルセンターや保健室を利用したり、現地の提携クリニックや病院を紹介してもらったりできます。

また住居トラブル(設備不良・騒音・契約トラブルなど)も起こりやすい問題の一つです。学生寮やシェアハウスでは、設備の故障やルームメイトとのトラブルが起きることもあります。オーナーや管理人の連絡先を控えておきましょう。

他にも、言葉や文化の違いから、誤解やすれ違いが生じる人間関係のトラブルもあります。その場合、友人や先輩留学生にアドバイスをもらったり、大学内のカウンセリングサービスを利用したりするのが良いでしょう。

海外大学の中には「International Office」「Student Support Center」など留学生向けの相談窓口が整備されている場合もあります。困ったことがあれば一人で抱え込まず、早めに相談することが大切です。

大学留学・海外大学進学の第一歩を踏み出そう!早めの準備が成功のカギ!

海外大学への進学は、一生の財産となりキャリア選択の幅を広げる貴重な経験です。しかし、語学力や学費、生活面など不安を感じる人も多いかもしれません。その不安を解消するためには、早めの情報収集と計画的な準備が何より大切です。

志望校選び・出願書類の準備・奨学金の申請など、やるべきことが多岐にわたるため、できるだけ早い段階から行動を開始しましょう。

TOEFL iBTやIELTSの語学スコアも一朝一夕では取得できないため、最低でも1年前から準備を始めるのが理想的です。また、現地での生活を想定した資金計画や住居探し、ビザ申請なども同時進行で進める必要があります。

さらに、渡航前に国内で実践的な英語力を鍛えておくことも、留学成功の大きなポイントです。英語での授業やレポート、ディスカッションをスムーズにこなすためには、実際の場面を想定した英語のトレーニングが欠かせません。

そこでおすすめなのが、グローバルな環境で学べるインターナショナルスクールの活用です。

例えば、OWIS(One World International School)では、日常的に英語で学び、グローバルな環境で自然と国際感覚を身に付けられます。実践的な英語力を国内で養うことが、留学後の適応力や学習のスムーズさを大きく向上させることにつながります。

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早めの準備と計画的な行動が、海外大学への進学を成功させる一番の近道です。お子さまに合った学びの場を見つけ、第一歩を踏み出してみてください。ご不明点や個別相談をご希望の場合は、留学カウンセラーや進学アドバイザーへの相談もぜひ活用してみましょう。

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ワンワールドインターナショナルスクール(OWIS) 大阪校

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OWIS日本校では、3歳から18歳までの子どもたちを対象に、探究心を基盤とした国際バカロレア(IB)認定教育を実施しています。 当校では、生徒が批判的思考力、創造力、学習意欲を備え、将来即戦力となる自立した思考を持つ人材に成長できるよう、多文化的で包括的な環境を育成しています。 当校の厳格な学業と自己開発への取り組みは、生徒が日本の内外で活躍できるよう準備を整えます。