幼児英語教育に関心があっても、「0歳からの英語学習は本当に必要?」「どのように始めればよいのだろう?」と悩まれる親御さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、幼児英語教育の重要性や、年齢別の英語教育の始め方、家庭でもできる英語学習方法などを詳しく紹介します。また、インターナショナルスクールで学ぶメリットについても解説します。ぜひ最後までお読みいただき、子供の将来に役立つ英語教育の方法を見つけてください。
幼児英語教育の重要性

幼児期の英語教育には、この時期ならではの大きなメリットがあります。どのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
幼児期の言語吸収力が最も高い
人間の脳は、4〜5歳までに成人の80%、6歳までに90%、12歳頃までにほぼ100%発達するとされています。そのため、0歳から6歳までの時期に、五感を刺激するさまざまな体験を通じて、感受性や表現力、言語能力などさまざまな能力の基礎が築くことが重要です。
脳が急速に発達する幼児期の子どもは、非常に言語習得をしやすく、周りの音や言葉を吸収し、模倣する能力に優れています。意識して言語を学ぶのではなく、遊びや日常生活の中で自然に言葉を覚えるため、英語に触れると無理なく習得できるのです。
バイリンガルになりやすい
幼児期に英語に触れる環境にいると、将来的にバイリンガルになる可能性が高まります。バイリンガルとして育つ子どもは、複数の言語を使いこなせるだけでなく、脳の柔軟性も向上するとされています。さらに、異文化に触れることで、言語の壁を超えて多様な価値観を理解し、グローバルな視野を持つこともできます。
また、バイリンガルになると、海外大学への進学や国際企業への就職が身近なものになります。将来英語を活用する仕事に就けるなど、仕事の選択肢が広がるでしょう。
家庭での英語学習 vs. インターナショナルスクール

家庭での幼児英語教育とインターナショナルスクールでの学習には、それぞれメリット・デメリットがあります。
家庭で英語を学ぶメリットは、親子で一緒に取り組める点です。英語の絵本の読み聞かせや英語の歌を通して、自然な形で子どもの興味を引くことができます。また、日々の生活の中で英語を使う機会を作れるため、時間やコストを柔軟に調整できます。
ただし、親御さんが英語に自信がない場合はハードルが高く、子どものモチベーションを維持するにも工夫が必要です。
インターナショナルスクールに通うメリットは、子どもが英語を日常的に使う環境で学べる点です。ネイティブスピーカーの教師や英語を母語とするクラスメートとの交流を通じて、自然な英語を習得できます。さらに、異文化理解が深まる・グローバルな視野を持てるなども特徴です。一方で、費用や通学距離などを考慮する必要があります。
家庭学習とインターナショナルスクールのどちらが良いかは、子どもの適性や家庭環境に合わせて慎重に決めるべきでしょう。
幼児英語教育の始め方【年齢別アプローチ】

子どもが効果的に楽しく英語を身に付けるためには、子どもの成長段階に合わせた英語教育に取り組むのが大切です。ここでは、年齢別におすすめの方法を紹介します。
0〜1歳:英語の音に触れる
0〜1歳の赤ちゃんにとって重要なのは、英語の音に慣れ親しむことです。この時期の赤ちゃんは、耳から聞こえる音をそのまま吸収し、言語の基礎を作り上げていきます。英語の歌を歌ったり、英語の絵本を読み聞かせたりして英語の音に触れさせてあげましょう。
例えば、英語の童謡「Twinkle, Twinkle, Little Star」や「The Wheels on the Bus」を歌ってあげたり、BGMとして流したりするのも良いでしょう。歌に合わせてジェスチャーを加えると、赤ちゃんが音のリズムを楽しめます。また、絵本を読み聞かせる際には、カラフルなイラストと短い文章で構成されたものを選ぶと、赤ちゃんが興味を持ちやすいでしょう。「Goodnight Moon」や「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」などが人気です。
日常会話では、「Let’s 〇〇(〇〇しましょう)」「Time to 〇〇(〇〇の時間よ)」「How was 〇〇?(〇〇はどうだった?)」などのフレーズが使いやすくておすすめです。赤ちゃんには、とにかくたくさん話しかけてあげましょう。
2〜3歳:簡単な単語・フレーズを増やす
子どもが少しずつ言葉を話せるようになる2〜3歳の頃は、英語の単語やフレーズを覚えるのにぴったりの時期です。この時期には、手遊び歌や英語の絵本、親子での会話を通して、楽しみながら生活に英語を取り入れましょう。
「Head, Shoulders, Knees, and Toes」や「If You’ re Happy and You Know It」などの手遊び歌は、体を動かしながら英語の単語を覚えるのに良いでしょう。英語の絵本では、「The Very Hungry Caterpillar」や「Bear Says “Thank You”」などがおすすめです。物語を通じて英語を学べるだけでなく、親御さんが読み聞かせながら、絵を指さして単語を教えれば子どもの理解も深まります。
さらに、日常の中で英語で声をかける機会を増やすのも効果的です。「Do you want an apple or a banana?(リンゴとバナナ、どっちがいい?)」のように声をかけると、日常会話の中で英語を使う習慣が身に付きます。
4〜6歳:英語を話す環境を作る
4〜6歳の時期は、英語を実際に話す機会を意識的に増やし、子どもの会話力を育む段階です。英会話レッスンや英語を使った遊び、英語の動画やアニメの視聴などを通して、英語が自然に使える環境を作りましょう。
ネイティブスピーカーの先生との英会話レッスンでは、正しい発音やイントネーションを学べます。また、実際に英語でやり取りすることで、英語を話す自信も付きます。英語での伝言ゲームや仲間分けゲームなど、家族で英語を使って遊ぶのもおすすめです。
英語の動画やアニメを視聴するのも、子どもにとって身近な学びの場となります。「Peppa Pig」や「Bluey」などのコンテンツは、子どもが興味を持ちやすく、自然な英語表現を学べます。動画を見る際には、親御さんが一緒に視聴し、内容について英語で質問や会話をするのも良いでしょう。
この時期は、英語を「使う」のを意識することがポイントです。日常生活に英語を取り入れるだけでなく、子どもが主体的に英語を使えるようにサポートしてあげましょう。
家庭でできる幼児英語教育の方法

家庭で子どもが自然と英語力を身に付ける方法は、主に次の2つです。
- 日常生活に英語を取り入れる
- 幼児向け英語教材を使う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
日常生活に英語を取り入れる
幼い頃から英語を日常生活に取り入れると、子どもは無理なく英語に触れられます。毎日の生活の中で英語を使う機会を増やすように心がけましょう。親子のコミュニケーションの一部として英語を取り入れると、子どもはより自然に言葉を吸収できます。以下に、日常のシーンごとの会話例を紹介します。
食事の時間
食事のシーンでは、食べ物の名前を覚えるだけでなく、食事に関する簡単なやり取りを通して、英語でのコミュニケーション力を育めます。
会話例
親:「Breakfast is ready. Come to the table, please.」(朝食ができたよ。食卓に着いて。)
子:「Coming! What’s for breakfast?」(はーい!朝ごはんは何?)
親:「We have pancakes and bananas.」(パンケーキとバナナよ。)
子:「Yay!」(やったー!)
親:「How does it taste?」(味はどう?)
子:「So yummy!」(とっても美味しい!)
お出かけ
お出かけの際は、周囲にあるものを英語で表現したり、子どもと簡単な会話をしたりすると、語彙を増やせます。その際、対象物を指しながら話すと、物と単語が結びつきやすく効果的です。
会話例
親:「Look! The sky is so blue today.」(見て!今日は空がとても青いね。)
子:「Yeah! Birdies are flying!」(うん!小鳥さんも飛んでるよ!)
親:「What do you see over there?」(あそこに何が見える?)
子:「I see a big tree!」(大きな木が見えるよ!)
親:「That’s right! It’s a huge tree!」(そうだね!とっても大きな木だね!)
親:「Let’s cross the street. Hold my hand.」(道路を渡ろうね。手をつないで。)
子:「Okay!」(はーい!)
お風呂
お風呂では、体の部位や動作に関する言葉を繰り返し使うことで、楽しく学習できます。また、お風呂の中で英語の歌を歌うのも効果的です。
会話例
親:「Is the water warm enough?」(お湯は温かい?)
子:「Yeah! It’s just right!」(うん!ちょうどいい!)
親:「Let’s wash your hair. Close your eyes.」(髪を洗うね。目を閉じて。)
子:「Okay. 」(わかった。)
親:「All done!」(終わったよ!)
子:「Can I play with my ducky now?」(アヒルさんと遊べる?)
親:「Sure, but just for a few minutes.」(もちろん。でも少しだけね。)
寝る前
寝る前には、英語の絵本を読んで短い会話をすると、1日の終わりに英語を自然に学ぶ時間を作れます。
会話例
親:「Let’s read a bedtime story. Which book do you want?」(寝る前に本を読もうね。どの本がいい?)
子:「This one. Goodnight Moon!」(これ!『おやすみなさい おつきさま』!)
親:「Okay, let’s read it together.」(わかった、一緒に読もうね。)
子:「Yay!」(やったー!)
親:「Good night. Sleep well.」(おやすみ。ぐっすり眠ってね。)
子:「Good night, Mommy/Daddy!」(おやすみ、ママ/パパ!)
幼児向け英語教材を使う
家庭での英語教育には、幼児向けの英語教材を活用するのもおすすめです。絵本、YouTubeチャンネル、英語学習アプリなど、さまざまなツールがあります。
絵本では、「Spot」シリーズ や「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? 」などが幼児に親しみやすい内容で人気です。また、YouTubeでは「Super Simple Songs 」や「Cocomelon 」などのチャンネルで、歌やアニメを通して英語を楽しく学べます。「Lingokids 」や「ABCmouse 」など、子ども向けの英語学習アプリもたくさんあるので、うまく取り入れたいものです。
子どもが楽しみながら英語を学べるように、このような教材を活用しましょう。子供に合った教材を選んで、日常の英語学習に役立ててください。
インターナショナルスクールで学ぶメリット

インターナショナルスクールで学ぶメリットは、子どもが英語を学ぶだけではありません。さまざまな国の子どもや先生がいる国際的な環境のため、子どもはより幅広い視野を持つことができます。ワンワールドインターナショナルスクール(OWIS)の実例を交えながら、具体的なメリットをご紹介します。
自然な英語環境で学べる
インターナショナルスクールでは、基本的に授業や学校生活が英語で行われます。そのため、英語を母国語のように自然に習得することが可能です。
OWISでは、すべての学年で英語を使用して授業が行われており、生徒たちは日常的に英語を使いながら学習するため、高い英語運用能力を身に付けることができます。
また、OWISの授業は一方的な講義形式ではなく、ディスカッションやグループワークを重視したものです。子どもたちは、積極的に英語を使ってコミュニケーションを取りながら、実践的な英語力を体得していきます。休み時間や放課後の活動でも英語を使う機会が多いので、友達との会話や遊びを通して自然な英語表現を学べます。
一方で、母国語を大切にするために、初等部から国語や日本語サポート(JSL)のクラスが設けられており、日本語の学習機会も確保されています。
る多文化への理解が深まる
インターナショナルスクールにはさまざまな国籍の生徒が通学しており、多様な文化や価値観に触れられるため、自然と他文化への理解が深まります。
世界中から生徒や教師が集まるOWISでは、多文化共生の大切さを学ぶ機会が設けられています。さまざまな文化を持つ子どもたちは協力しながらプロジェクトに取り組むなどの経験を通じて、異なる価値観や多様性を尊重する姿勢を身に付けます。
また、各国の文化を紹介するイベントや、海外の学校との交流プログラムなどを通じて、多様な人たちと出会う機会も豊富です。同年代の友人たちと築いた関係は、生涯にわたる貴重な財産となるでしょう。
グローバルな視野を持てる
インターナショナルスクールでは、さまざまな国籍の生徒と学ぶことで、子どもは国際的な感覚を自然に習得します。また、OWISのように国際バカロレア(IB)プログラムに基づいたカリキュラムを提供している学校もあります。
国際バカロレア教育は、単なる知識の習得にとどまらず、主体的に考え、問題解決能力を養うことに重点を置いているのが特徴です。こうした教育を受けながら、生徒たちはグローバル社会で求められるスキルを磨き、将来の多様な進路に対応できる力を身に付けていきます。そのため大学進学や就職にも有利とされています。
幼児英語教育を成功させるならOWISへ

幼児期は多くの経験を積み重ね、将来の学びの基盤を築く時期です。幼児期に楽しみながら英語に親しむと、自然と語学力が身に付くことが期待できます。
家庭でも英語教育はできますが、インターナショナルスクールに通わせるのも良い選択肢です。
OWISを含むインターナショナルスクールでは、自然な英語環境、多文化理解、そして国際的な学習環境を通じて、子どもの英語力を最大限に伸ばせます。また、さまざまな文化を持つ仲間たちと学ぶため、言語スキルだけでなく、グローバルな視野を持つようになることも期待できるでしょう。
OWISについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ当校のウェブサイトをご覧ください。資料請求や学校見学のお申し込みも受け付けております。子どもの未来のために、OWISでより良いスタートを切りましょう。