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インターナショナルスクールの入学試験・事前に準備できる

目次

インターナショナルスクールに入学するには、どんな要件をクリアする必要があるのでしょうか。

この記事では、インターナショナルスクールの入学試験と、事前にできる準備についてご紹介します。

インターナショナルスクールの基本知識

インターナショナルスクールとは何か、注意すべき点は何か、まずは基本を押さえておくこと。

ましょう。

インターナショナルスクールとは

インターナショナルスクールは、もともとは保護者の仕事などの理由により日本に滞在する「外国籍の子どもたち」に教育の機会を与えるために設立されました。

そのため、授業も教室以外の場でも、校内で使われるのはすべて英語です。

ひとつのインターナショナルスクールに「幼稚部(幼稚園相当)」「初等部(小学校相当)」「中等部(中学校相当)」「高等部(高校相当)」が設置されている学校もあれば、一部の学年のみを対象にしている学校もあります。

インターナショナルスクールの注意点

文部科学省が定める「学習指導要領」を満たし、認可を受けている機関は、いわゆる「一条校」と呼ばれていますが、インターナショナルスクールの中には学習指導要領を満たしていない「無認可」の学校も多く存在します。

日本には「満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満15歳に達した日の属する学年の終わりまで」9年間の義務教育期間があります。

この期間中に、日本国籍を有するお子さまが「国の認可する学校(一条校)」に通わない場合、学校教育法91条に基づく保護者は「就学義務不履行」(子どもに必要な教育を与えていない)とみなされ、処罰対象となる可能性があるのです。

さらに、「無認可可のインターナショナルスクール」を卒業した場合は、一条校における「卒業資格」が授与されません。そのため、小中学校とインターナショナルスクールに通い、高校は日本の一般校に受験しようとすると、資格を満たせない可能性もあります。

しかし、近年では、インターナショナルスクールでありながら、一条校の認定を持つ学校も存在します。

そして、国際バカロレアやWASCなどの国際的な評価団体の認定を受けているインターナショナルスクールであれば、一条校卒業と同等の卒業資格が得られます。

インターナショナルスクールと一般校との入学試験の違いは?

インターナショナルスクールの入学試験は、一般的な私立校と共通する点が多いですが、一番の違いは語学力が問われていることでしょう。

一般的な小・中学校の入学試験

公立校

小学校・中学校は公立校に進学する場合は煩雑な書類手続きなどはなく、また、学費も無料のため、入学金などの振り込みもありません。

公立の場合は原則、通学区域によって政府の指定する学校に通いますが、何らかの事情で指定校ではない学校に通う場合は「就学指定校」「区域外就学」の手続きをすることで、学区外に通うことも可能です。

私立校

私立校の小学校受験の場合は、筆記テスト・運動・工作・行動観察・親子面接などがあります。

私立校の中学校受験は、筆記テストと面接が多いです。

一般的な高校の入学試験

高校の一般入試の科目は、公立では国語・数学・英語・社会・理科、私立では国語・数学・英語です。

推薦入試は、科目の試験はありませんが、内申点のよしあしが問われます。

また、高校入試は、小・中学校入学に比べると願書などの書類作業が増えます。

私立・公立ともに、基本的な必要書類は志願書・顔写真・中学校からの調査書・推薦状などです。

インターナショナルスクールの入学試験

試験内容

インターナショナルスクールの入学試験は「筆記テスト」「スクリーニング(行動観察)」「面接」ですが、一般的な学校との大きな違いは、実践的な英語力が要求されていることです。

「筆記テスト」は一般校の受験内容と同じような学力テストで、英語と算数/数学を実施する学校が多いです。英語は4技能(読み・書き・聞く・話すことを測るものが一般的で、算数/数学もスクールで英語で行われます。

スクリーニング(行動観察)は、個別で行う場合とグループで行う場合があります。

例としては、実際のクラスを想定した中に子どもをひとりまたはグループで集め、短いセッションを行います。

面接もスクールによって方法は様々です。

受験者のみみ、保護者のみみ、家族単位など、面接する人が違ったり、言語も英語か、日本語を選べたりするなど違いがあります。

服装に関して

入試や面接時の服装に関しては、日本の私立受験のように、紺色のスーツでないといけないなどという決まりは特にありません。

常識の範囲内であれば、過度にこだわる必要はないでしょう。

インターナショナルスクールの入学試験

インターナショナルスクールは、入学時期が日本の一般的な学校と異なることもあり、出願時期や受験対策のタイミングも変わってきます。

以下は、2023年度の内容を参考に、出願時期や入学試験などについて、初等部・中等部・高等部に分けてまとめたものです。

入学試験|インターナショナルスクール初等部

インターナショナルスクール初等部は日本の小学校と同等です。

通常入学願書は満6歳から受け付けられています。

さくらインターナショナルスクール(東京) アオオバジャパン・インターナショナルスクール ケイ・インターナショナルスクール東京
出願時期
一次:8月
二次:1月
一次:10月から12月
(一次選考以降も、空席ができ次第随時)
10月から1月
(この期間以外も、空席ができ次第随時)
入学時期
4月
8月下旬
1月・4月・8月
学校説明会
参加必須
あり
あり
学校見学会
あり
あり
あり
試験時期
一次:9月
二次:1月
一次:2月選考
一次以降:空席次第
11月から2月
(これ以降に追加募集あり)
入学試験
日本語の筆記試験(ことば・かず) 英語でのグループレッスン
学年によっては英語力を測るテストやクラスの様子の観察がある
英語と算数(2022年)
入学考査料
30,000円
25,000円
20,000円
出願書類
成績表
内申書
健康診断書
届(生年月日が確認できるもの)
顔写真
保護者アンケート
過去2年分の学校成績表
教員による推薦書
願書
生年月日を証明できるもの(出生証明書など)
パスポートサイズの顔写真
家族写真
成績証明書
学校調査票など

入学試験|インターナショナルスクール中等部

インターナショナル中等部は、日本の中学校と同等です。

基本的な出願内容は初等部と違いはありません。

ローラス・インターナショナル・スクール・オブサイエンス 聖心インターナショナルスクール 東京インターナショナルスクール
出願時期
案内
案内
1月以降
試験時期
案内
案内
案内
入学時期
8月最終週
8月下旬
8月下旬
学校説明会
あり(参加必須)
学校見学会
あり(説明会の一部)
あり
あり
入学試験
英語・算数
算数・英作文 読解
空席ができ次第、個別選考。
面接
受験生・保護者 (保護者は日本語または英語)
受験生・保護者 (両方またはどちらか)
入学考査料
25,000円
20,000円
30,000円
出願書類
入学願書
成績表・推薦状(両方かいずれか) その他(賞、英検など証明書があれば)
直近2年間の調査書 成績証明書 英語・数学教師からの推薦書 受験者と保護者のパスポートコピー
オンライン出願成績証明書 成績証明書 推薦状 出生証明書 直近の家族写真 本人顔写真 直近2年間の調査書 土Ⓡ、アクトⓇなど全国共通テストの証明(あれば) 推薦状2点 能力障がいがわかるもの(あれば)

入学試験|インターナショナルスクール高等部

インターナショナル高等部は、日本の高校と同等です。

授業の英語レベルも格段に上がってくるので、取り残されないように、事前から英語の準備はしっかりしておきましょう。

グローバル・インディアン・インターナショナル・スクール東京 コロンビア・インターナショナルスクール 関西国際学園
出願時期
随時登録手続きは前年8月から4月まで
一次:10月ごろ
二次:1月ごろ
一次:11月ごろ
二次:1月ごろ
試験時期
空席ができ次第随時
案内
一次:11月ごろ
二次:1月ごろ
入学時期
随時
4月
4月
学校説明会
あり
あり(参加必須)
学校見学会
あり
公開授業・個別見学あり
あり
入学試験
書類選考
エッセイ/作文
国語・数学
面接
受験生・保護者
受験生(英語)・保護者 保護者(日本語または英語)
入学考査料
25,000円
25,000円
25,000円
出願書類
入学願書 出生証明書 居住地証明書 パスポートサイズの写真(受験者) 医療証明書
入学願書 本人写真 過去3年間の通知表のコピー
オンライン出願成績表 成績表 個人報告書 英語資格証明書 健康診断書 出生届 顔写真

事前にできる入学試験準備対策は?

一般校とは異なる受験システムのため、どのような受験対策をとったらいいか、戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

英会話は必須

インターナショナルスクールでは日常的に使われます。

願書提出時に英語の資格証明書の添付を要求するところもあるし、英会話の勉強だけでなく、受験用の英語も勉強をしておくことが大切です。

なお、英語の勉強はお子さまだけとは限りません。

スクールによっては、最低でも保護者のどちらか片方が英語の読み書きが問題なくできることが必須と定めているところもあります。

例面接が英語としても、お子さまが入学したとなると、いつ保護者への重要な連絡が英語で来るか分かりません。特に日本語でも英語でもまだ意思疎通の難しい初等部のお子さんを持つ場合は、なおさら重要です。

お子さまのインターナショナルスクール進学を目指しているならば、いざというときのために保護者も英語に親しんでおくとよいでしょう。

面接の練習

英語とともに受験生や保護者の面接も、重要な選考基準です。

受験生の面接は英語で行われますが、志望理由は必ずと言っていいほど聞かれるため、準備しておきましょう、その他、好きな本や気になるニュースなど、学年に合わせた質問が想定されます。

保護者の場合は日本語で面接できるところも多いですが、いずれにしてもお子さんをサポートしていく覚悟や学校との相性がポイントになります。

私立やインターナショナルスクールのための学習塾には、保護者の面接対策クラスを開講しているところがあります。

その専門塾はコネクションや過去の情報を独自に持っているので、費用は高額ですが、具体的な対策を講じています。

志望校のことをよく知っておく

面接では、なぜこのインターナショナルスクールを志望するのか聞かれたとき、答えられるように、学校の特徴や方針は押さえておきましょう。インターナショナルスクールで何をしたいのかを整理しておくと、将来の目標も見えてくるため、実際に入学したあとも役立ちます。

学校説明会、スクール見学、相談窓口などには、ぜひ積極的に参加するようにしましょう。

熱心な教育にコミュニティに参加する

メインで受験するのはお子さまですが、保護者ができることはたくさんあります。

教育関係者の講演会、インターナショナルスクール入学経験者の集い、その他の親睦会や勉強会などで、ほかの人が知りえなかった情報を入手できるかもしれません。

また、ボランティア活動への参加も社会貢献のアピールになるため、興味のある分野に積極的に参加するようにしています。

まとめ

インターナショナルスクールの受験を考え始めたら、まず取りかかるのはスクールのことや入試の仕組みを知ることです。

インターナショナルスクールを受験する日本人の数はまだまだ少ないですが、インターナショナルスクールを志望する理由をしっかりと持っていれば、道が開けていくでしょう。

時間が許す限り、情報にアンテナを張り巡らせて、後悔のない入試準備を行ってくださいね。

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ワンワールドインターナショナルスクール(OWIS)大阪校

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